設備投資にk津用できる助成金

　業務改善助成金は、事業所で最も低い賃金を30円以上引き上げ、生産性の向上に資する設備投資等を行う場合に、その設備投資にかかった費用の一部（75％）を助成するものです。

【注意1　最低賃金】現状の事業の最低賃金額に制限があります。　事業所の最低賃金が、その地域の最低賃金より30円以上高い場合は、本助成金は対象外となります。

　例えば三重県（最低賃金933円）の場合

　事業所の最低賃金が　933円　～　662円　の範囲であれば本助成金の対象になります。

【注意2　引上げ人数と助成額】　

引上額	引上人数		事業場の人数
			30人以上	30人未満
30円以上	1人		30万円	60万円
	1～3人		50万円	90万円
	4～6人		70万円	100万円
	7人以上		100万円	120万円
	10人以上※		120万円	130万円
45円以上	1人		45万円	80万円
	1～3人		70万円	110万円
	4～6人		100万円	140万円
	7人以上		150万円	160万円
	10人以上＊		180万円	180万円
60円以上	1人		60万円	110万円
	2～3人		90万円	160万円
	4～6人		150万円	190万円
	7人以上		230万円	230万円
	10人以上＊		300万円	300万円
90円以上	1人		90万円	70万円
	2～3人		150万円	240万円
	4～6人		270万円	290万円
	7人以上		450万円	450万円
	10人以上＊		600万円	600万円

　※：特例事業者が10人以上引上げる場合

【助成率】

地域の最低賃金	助成率
870円未満	90％
920円未満	80％
920円以上	75％

 

【ポイント】

　10月の最低賃金の変更時期に合わせて、賃上げを考えてみればいかがでしょうか。但し、事業計画の最終日は令和6年2月28日となっています。

　昨年の事例

　三重県の最低賃金が902円から933円にアップすることが報道されたことを受け、最低賃金が変更になる1カ月～2週間前に最低賃金を引き上げて、本助成金を受給した事業所があります。どうせ10月に時給アップをしなければならないのであれば（三重県の場合31円のアップでした）、先出しして、この助成金を活用したいという思いがあったようです。

　かしこい選択ではないでしょうか。

【Q&A】

　Q1:　採用したばかりの職員であっても賃金アップの対象となるのでしょうか。？

　ＡA1:　賃上げ対象となる労働者は、賃上げ前、低3か月の雇用実績が必要となります。

　Q2 ：　雇用保険未加入者や1日の所定時間が短い職員も賃金アップの対象となりますか。

　A2：雇用保険未加入、労働時間の短い職員も賃金アップの対象となります。

　Q&A　については、厚生労働省助成金：業務記禅助成金のQ&Aページで確認してください。

　尚、釈迦保円労務士法人あのつオフィスは事務所近くに三重労働局あります。助成金に関しての問い合わせを電話だけでなく、直接三重労働局均等室に出向き担当者と面談しております。もし、助成金でわからないことがおありでしたら、弊社までお問い合わせください。

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　次回は、活用事例を取り上げます。

 

 

 

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　５月は助成金の変更などが行われる時期です。この機会に助成金診断アンケートをご利用ください。